
済州島は日本人観光客の誘致を目的として、パスポート取得費用支援策を実施すると発表した。
済州島は、大阪~済州間の直行便を活性化し日本人観光客を誘致するため、日本国内でパスポートを所持していない人を対象に、パスポート取得費用の支援を行うと22日に発表した。
この政策推進の背景には、日本におけるパスポート所持率の低下と済州島観光市場の変化がある。
日本のパスポート所持率は、2019年の24%から2023年には17%に大幅に低下した。これは、新型コロナウイルスのパンデミック以降に海外旅行需要が減少したことに加え、日本国内の経済要因や旅行トレンドの変化が影響したと分析されている。
済州島は、海外旅行に関心はあるもののパスポートを所持していないために踏み出せずにいる日本人をターゲットに、パスポート取得に伴う経済的負担を軽減することで、済州島訪問を促す狙いだ。済州島観光公社によれば、日本は依然として済州島観光の主要市場の一つであるが、パスポート所持率の低下が済州島訪問の潜在的な障壁となっている。
済州島は、大阪~済州の直行便を利用し、かつ新たにパスポートを取得した満12歳以上の日本人に対し、1万円(約9万ウォン(約9,601円))相当のパスポート発行費用を支援する。これは、日本における一般的なパスポート発行費用(5年有効が1万1,000円、10年有効が1万6,000円)の約60〜90%をカバーする金額となる。支援対象は大阪~済州の直行便を利用する観光客に限定され、済州島大阪観光PR事務所と済州島観光公社が協力して申請手続きおよび支給過程を管理する。

この政策は、済州島の積極的なマーケティング戦略と連携している。済州島は、大阪地下鉄御堂筋線梅田駅に大型広告を掲出し、今月から9月までの6ヶ月間にわたり、済州直行便とパスポート支援のメリットを宣伝する計画だ。梅田駅は1日約200万人が利用する大阪の主要交通ハブであり、日本国内における済州島観光の認知度向上に効果的と見られている。また、済州島は日本の現地オンラインニュースメディアや旅行プラットフォームを活用した報道資料の配布、SNSチャンネルを通じたコンテンツ提供などにより、政策の信頼性を高め、参加率の向上を目指す方針だ。昨年、日本発のMSCベリシマチャータークルーズが8回の航海全てを完売した事例を踏まえ、日本人観光客の高い関心を政策効果に結び付ける狙いがある。
済州島が日本人観光客の誘致に注力する理由は、国内観光客の減少とも関係している。
済州島観光協会によれば、今年1〜2月に済州島を訪れた国内外の観光客は185万109人で、前年同期の204万7379人と比べて9.6%減少した。特に国内観光客(161万6061人)は12.2%減少し、済州島経済に大きな影響を与えた。海外旅行需要が回復する中で、日本や東南アジアなどの海外目的地に旅行客が分散したことに加え、済州島内の物価高や「ぼったくり料金」問題も観光客離れの一因とされている。
特に、日本の他国と比べて相対的に安価な旅行費用が韓国人観光客を引き寄せ、済州島との競争関係を生み出している。済州島での3泊4日の旅行費用は平均52万8000ウォン(約5万6,327円)であるのに対し、日本は113万6000ウォン(約12万1,188円)と、約2.1倍高い。しかし、済州島内の「ぼったくり料金」問題や高物価イメージが、国内観光客の足を遠ざける要因となっている。このため、済州島は国内需要の減少を外国人観光客、特に日本人で補おうとする戦略を採用している。













Most Commented