環境省が実施した「2024年エコツーリズム地域来訪者満足度調査」において、全国28地域の中で順天湾湿地は将来的な訪問意向で1位に輝きました。

本調査は全国2,500人を対象とし、自然景観、プログラム運営、地域の特色、再訪意向など全8項目を評価基準として実施されました。その結果、順天湾湿地が17.6%で首位、続いて済州チョジゴルジャワルが15.1%、鉄原DMZが11.1%となりました。

順天湾湿地は全羅南道順天市の海岸線に形成された沿岸湿地であり、総面積は22.6平方キロメートル、そのうち5.4平方キロメートルはヨシ原です。水深の浅さと潮位差の大きさが特徴で、広大な干潟が広がり、数多くの生物が生息しています。クロヅル、ズグロカモメ、コウノトリなどの絶滅危惧種が観察され、バードウォッチングの名所としても知られています。2006年にはラムサール条約湿地、2021年にはユネスコ世界自然遺産に登録されました。
特に順天湾湿地は、その自然景観の美しさで高い評価を受けています。春は渡り鳥の移動が始まり、夏には干潟に生息する生物の活動が活発化します。秋にはヨシが豊かに茂り、“順天湾ヨシ祭り”が開催されることもあり、冬にはクロヅルが飛来します。このように、順天湾湿地では四季折々の移り変わりを鮮明に感じることができます。
また、ニュース1の報道によれば、順天市の関係者は「順天湾は美しい景観を有するのみならず、エコツーリズムの方向性を示す空間である」と述べ、市民と共に自然を守り学ぶ『エコシティ一流順天』の持続的な推進を表明しました。
順天湾湿地は、日常に疲れた人々が癒しを求める観光地であると同時に、ひとつの生態系そのものともいえます。人為的介入によって自然が損なわれぬよう設計され、エコツーリズムのモデルケースとしても注目されています。

済州チョジゴルジャワルは、順天湾湿地に次ぐ2位として評価され、済州島西部のチョジ地域に位置する漢拏山中腹の独特な森林地形です。
「ゴルジャワル」とは済州方言で「森が鬱蒼と茂る岩石地帯」を意味します。火山の溶岩が固まった岩石層の上に自然林が育ち、非常に独自のエコロジカルな構造を呈しています。溶岩地帯でありながら地下水が豊富なため、済州島では珍しいシダ類や希少な亜熱帯林が生育しています。
代表的な植生として、天然記念物に指定されている済州チョリッテ(チョウセンマツ)、ビャクシン、そしてセリバオウレンなどが確認されています。ゴルジャワルは、済州島の地下水涵養においても重要な役割を果たしており、この地域は開発が困難なため生物多様性が非常に豊かで、自然生態系保全の重要拠点に指定されています。四季を通じて森林の表情が変化し、トレッキングコースとしても人気があります。

江原道鉄原に位置するDMZ(非武装地帯)は、軍事境界線であると同時に国内最大の自然生態保護区域として知られています。数十年に渡る軍事的な接近規制のため、人の手が加えられることなく自然環境がそのまま保たれています。
冬季になると、鉄原DMZ一帯にはタンチョウ、マナヅル、クロヅルなどの希少な鳥類が群れを成して飛来します。非武装地帯の内外には広大な草原、湿地、貯水池が広がり、四季を通じて青々とした平野で多様な生物が生息しています。
近年、エコツーリズム拠点としての整備が進められ、平和展望台、渡り鳥観察プログラム、そして民間管理区域内の村落体験などが提供されています。人の手が介入せず自然が回復した空間であるため、その保全価値は極めて高いと評価されています。朝鮮半島の分断という現実を背景に、生命との共生と平和について考える場として注目を集めています。













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