高級食材や伝統料理を武器に美食界の新星として台頭している海外旅行先がある。

中世の趣を漂わせる都市美が魅力のクロアチア。リゾート、グルメ、歴史体験が見事に調和するこの地は、クロアチア観光局が推奨する美食の旅の一端を担っている。
クロアチアは、イタリアのアルバ(Alba)やフランスが本場とされるトリュフの新たな強豪として頭角を現した。クロアチア北西部、イストリア半島のモトブンの森で採れるトリュフは、イタリア内の各地域で獲れるものと肩を並べるほどの最高級品である。
トリュフは一般的なキノコと異なり、樹木の根と共生する菌類であり、その独特な芳香から「地中のダイヤモンド」と称されている。モトブンの森のトリュフは、オーク、ハシバミ、ブナが混在する森と特殊な土壌環境のもと育ち、白トリュフと黒トリュフの二種類が存在する。このうち、白トリュフは黒トリュフよりも希少かつ高価で、通常は10月から12月の間のみ採取される。

イタリア、ギリシャ、スペインが最高峰とされるオリーブオイルの分野においても、クロアチア産の製品が高く評価されている。2025年4月25日に閉幕した「2025年ニューヨーク国際オリーブオイルコンテスト」(NYIOOC)では、クロアチアが125もの賞を受賞し、過去最高の成績を収めた。
このコンテストは、世界で最も権威があり規模の大きいオリーブオイルの競技会であり、その姿からオリーブオイル界のオリンピックとも称される。クロアチアは2020年から昨年にかけての5年間で116ブランドを出品し、そのうち85ブランドが受賞。平均受賞率は74%に達している。
美食の旅では、伝統料理も見逃せない。ブリュッセル国際味覚品質研究所が授与する「スーペリアテイストアワード」(Superior Taste Award)を、約20種類のクロアチア食品が受賞した。
この権威ある賞は、世界最高峰のシェフやソムリエ200人以上によるブラインドテストで選考され、「美食界のノーベル賞」とも称される。
代表的な受賞作には『リノ ラダ ゴールド』(Lino Lada Gold)スプレッドと、『ジト』(Žito)ブランドのそばパンがあり、これらは3年連続で最高位の「クリスタル賞(Crystal Award)」も獲得している。
さらに、農村部で古くから親しまれてきたツヴァルチ(Čvarci)と呼ばれる豚の脂身スナックもこの賞を受賞。クロアチアおよびバルカン全域で愛されるこのスナックは、豚の皮と脂肪をじっくりと揚げ、圧搾後に加熱するという伝統的な製法で作られている。
余分な脂が取り除かれる一方、皮はカリッと仕上がり、脂身は香ばしさを残す独特の食感が特徴である。一般的にはおやつやおつまみ、またはパンやサラダのトッピングなどに利用される。

クロアチアの伝統食であるプルシュトも有名である。クロアチアやスロベニアなどバルカン半島で長い伝統を築いてきた乾燥熟成ハムは、特有の柔らかく口の中でとろける食感と程よい塩味が魅力である。
脂身の層が香ばしく、薄くスライスしてチーズやオリーブと共にプラッターで提供されたり、サンドイッチやピザ、サラダのトッピングなど多様な料理に活用できる。













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