今年、海外旅行者の関心が最も大きく高まった人気の旅行先として、意外にも地域が挙げられた。

グローバル航空・宿泊プラットフォームのスカイスキャナーが昨年10月に発表した『トラベルトレンド2025』によると、海外旅行者の関心が最も大きく高まった人気の旅行先は、検索量が813%増加した台湾の台南だった。日本の岡山、中国の麗江、フランスのマルセイユ、日本の大分が続いた。
この調査は、スカイスキャナーが自社の航空及びホテル検索データ数百万件と、韓国人旅行者1000人を対象に実施した。
台南は昨年、CNNが選定した『世界で最も興味深い旅行先24か所』の一つに挙げられ、国際的な注目を集めた。400年の歴史を持つこの都市は、伝統的な寺院と現代的なアートスペースが共存しており、国内旅行者からも高い関心を寄せられている。
台南は台湾の美食の都と呼ばれ、多様な屋台料理や伝統料理を楽しむことができるため、グルメ旅行者に特に人気がある。


まず、小さな器に盛られた麺に、エビや挽肉を加えた香り豊かなスープが特徴の『担仔麺』がある。これは台南を代表する伝統的な麺料理で、約130年前に漁師が生計を立てるために屋台で販売を始めたと伝えられている。当初は「肩に担ぐ屋台」から販売され、軽やかな海鮮スープに、ニンニク、香菜、ネギなどの香辛料、ハーブ、もやし、魚のすり身が加えられる。
さらに、厚切りトーストにクリームシチューを詰め込んだ『棺材板』も存在する。英語では『Coffin Bread』と呼ばれ、西洋のクリームシチューと台湾式トーストが融合した一品だ。覆いがトーストのように閉じられており、開けて中のクリームシチューをスプーンですくって食べる。ボリュームがあり、夜市や屋台でよく見かける。
また、米を主原料とする細い麺『米粉』も注目されている。『米粉』は韓国の米麺に似ているものの、より細く柔らかい食感が特徴で、炒め物やスープとして楽しむことができる。台南では、海鮮や豚肉のスープをベースにしたスープ米粉が特に人気で、トッピングにはイカ、エビ、豚肉、魚の身が乗り、ニンニクチップやニラなどの香辛料が風味を引き立てる。
◈ 代表的な観光名所

台南は美食だけでなく、安平古堡、赤崁楼、台湾孔子廟など多彩な観光名所が揃っている。安平古堡は17世紀にオランダ東インド会社によって建設された要塞で、台湾初の西洋式城郭として知られている。オランダ植民地時代の面影を今に伝え、近くには安平老街や安平樹屋が点在する。
赤崁楼は1653年に建設されたポルトガル風の建築物で、様々な時代の建築様式が融合している。中国式の庭園と建物が調和し、夜景の美しさでも有名だ。台湾孔子廟は、教育および儒教文化を象徴する施設として1665年に設立され、静謐な雰囲気の中で伝統的な儀式を体験できる。
台南は台湾南部に位置し、年間を通じて比較的温暖な気候に恵まれている。10月から3月は平均気温が20~25℃で快適な上、湿度も低く、観光に最適だ。なお、乾季であるため屋外でのアクティビティも問題なく楽しめるが、夏季には突発的なにわか雨や豪雨が頻発するため、注意が必要である。













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