今週末、突然吹き荒れた強風と黄砂を含む雨のために桜見物へ行けなかった人々にとって、訪れるべき桜の名所が再び注目を集めています。

全北鎮安郡の馬耳山は、全国でも最も遅く桜が咲く場所のひとつとして知られています。毎年、春の花便りは南から北へと伝わり、各地が淡いピンク色に彩られる中、馬耳山の桜は4月中旬を過ぎてようやくその姿を現します。これは馬耳山が内陸部の高地に位置するためで、標高約600メートルの環境が気温上昇を遅らせ、日較差の大きな山岳地形が桜の開花時期を後ろ倒しにしています。同じ全北地域内でも、他地域より1~2週間ほど開花が遅れる理由はここにあります。
馬耳山の桜は例年、4月中旬から咲き始め、4月下旬ごろに見頃を迎えます。今年は15日頃に満開になると予想されています。桜の開花時期が遅いおかげで、南部地域で桜が散った後も、鎮安の馬耳山では再び春の趣を楽しむことができます。特に今年のように春の天候が不安定な年には、馬耳山の桜は他地域よりも一層貴重に感じられます。

馬耳山桜並木は、鎮安邑から馬耳山南部の駐車場まで続く約3kmの区間にわたり、両側に桜並木が並びトンネルのような景観を形成しています。車よりもゆっくり歩いたり自転車で巡る旅行者に最適です。桜のトンネルを抜けると、目の前にそびえ立つ馬耳山の峰々が現れ、その圧倒的な景観は春の生命力と相まって特別な感動を呼び起こします。この道は、桜と鎮安の自然が調和し、単なる花見スポットに留まらず、一つの旅行コースとして完成されています。歩きながら鎮安の山河や田園風景を楽しめるのも、馬耳山桜並木ならではの魅力です。
また、馬耳山桜並木は、駐車場から馬耳山塔寺まで続く区間とも連結しており、桜見物と同時に馬耳山の独特な岩峰や塔寺の景観も楽しむことができます。塔寺へ向かう途中には各所にフォトスポットが設けられ、写真撮影を楽しむ人々で賑わいます。やや急な坂道を上ると、馬耳山の頂上から見下ろす桜並木の全景が印象的です。特に早朝や夕暮れ時の桜並木は比較的静かで、柔らかな光が花びらに降り注ぎ幻想的な雰囲気を醸し出します。
桜の名所として、週末や祝日には多くの人出が予想されます。馬耳山も見頃の時期には訪問客が集中しますが、比較的知名度が低いため、都心の有名な桜スポットに比べればゆったりと楽しむことができます。
それでも、混雑を避けたい場合は、馬耳山と同時期に桜が咲く近隣の名所として、茂朱の南大川桜並木や長寿の傍花洞自然休養林周辺がおすすめです。茂朱の南大川は河川沿いに桜が咲き誇り散策に適しており、長寿の傍花洞自然休養林は森と渓谷が融合して、自然の中でリフレッシュできる旅行地として申し分ありません。いずれも馬耳山ほど知られていないため、静かな春の行楽を楽しみたい人に最適です。

また、馬耳山で桜を堪能した後は、鎮安の郷土料理を味わうことも欠かせない楽しみです。代表的な料理としては、馬耳山の麓で採れた山菜を使った山菜ビビンバがあります。新鮮な野菜に香ばしいごま油とコチュジャンが調和し、春の味覚を一層引き立てます。また、鎮安紅参を使った紅参精果や紅参マッコリもおすすめで、疲労回復に効果的な紅参を活かしたこの地域特産品は旅の疲れを癒してくれます。鎮安は古くから紅参の産地として知られ、質の高い紅参が生産されています。馬耳山周辺の店舗やレストランでは、さまざまな紅参製品を手に入れることができます。
鎮安の馬耳山は桜の開花が遅いため、春の終わりにもう一度花見を楽しむことができる特別な場所です。単なる桜見物を超え、自然、景観、食といった要素が融合した総合的な旅を求めるなら、鎮安馬耳山桜並木は十分にその価値があります。山々が織りなす遅春の贈り物とも言えるこの道では、温かな陽光と舞い散る桜吹雪の瞬間を心に刻むことができるでしょう。













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